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寝屋川事件の概要|星野凌斗君と山田容疑者の裁判の判決・事件の真相
2018年12月20日

寝屋川事件の概要|星野凌斗君と山田容疑者の裁判の判決・事件の真相

2015年の8月に起こった寝屋川事件は、子どもを持つ親にとっては忘れる事の出来ない事件です。この寝屋川事件では、親の責任を問う声も多く見受けられましたが、子どもに対する無関心など、それだけでは済まされない、社会にも原因があると考えるきっかけとなる事件でしょう。

寝屋川事件概要とは

寝屋川事件とは、2015年8月12日午後9時頃、寝屋川の中学一年生、星野凌斗くんが同級生の平田さんのところへ行くと母親に告げ、外出したまま行方不明になった事件です。

その後、8月12日の午後9時30分頃、星野くんと平田さんの2人が寝屋川市の自宅近くにあるコンビニで目撃されています。8月13日午前1時頃、平田さんの母親が帰宅しました。その後、同じ日の午前5時頃には、京浜電鉄寝屋川市駅前の商店街の防犯カメラに2人と見られる姿が映し出されています。

平田さんと思われる女性の方が、弁当店の前のベンチに俯いて座り、その隣に星野くんと思われる男性と一緒にいるところを目撃されています。それを最後に、2人の足取りはパッタリと途絶えてしまい、その時の様子からは2人はまだ事件に巻き込まれた様子は見られませんでした。

2人が消息を絶って約1日が経った8月14日、異変に気付いた星野くんと平田さんの母親が、警察署に行方不明者届けを提出しています。

平田さん発見される

8月13日の午後11時30分頃、高槻市にある配送会社の駐車場で、平田さんと思われる女性の遺体が発見されました。平田さんと思われる女性の遺体は、大阪府高槻市番田の駐車場で、両手を粘着テープで縛られた状態でうつ伏せにされており、トラックの陰に隠す様に寝かされていました。女性の遺体には刃物と思われる切り傷が残されており、服装は黒のタンクトップに白のシャツ、デニムのショートパンツといった姿でした。

2人が消息を絶って約1日が経った8月14日、異変に気付いた星野くんと平田さんの母親が、警察署に行方不明者届けを提出しています。

高槻市で発見された遺体は平田さんと確認

8月18日未明、大阪府高槻市の配送会社駐車場に遺棄されていた少女の遺棄は、大阪府警察高槻署捜査本部にて、8月12日より行方不明となっていた大阪府寝屋川市立中学1年の平田奈津美さん(13)と確認されました。

それにより、平田さんと行動を共にしていたと見られている星野凌斗くん(12)も行方不明になっていた事で、星野くんの行方を捜すと共に、事件か事故に巻き込まれた可能性もあると見て、捜査が開始されます。

8月19日、星野くん公開捜査へ

警察の調べにより、防犯カメラの映像分析が行われた結果、13日の深夜に配送会社の駐車場を出入りしていた不審車両が特定されました。同じ頃、現場近くのコンビニで、山田浩二容疑者が所有する軽ワゴンが映し出されているのが見つかっています。

発生から一週間後、犯人逮捕の速報が

発生から一週間後、犯人逮捕の速報が
大阪市寝屋川市の中学1年生、平田奈津美さんと星野凌斗くんが遺体で見つかった寝屋川事件で、平田奈津美さんを殺害したとして、契約社員の山田浩二容疑者が逮捕されたという速報が流されました。

寝屋川事件の捜査関係者の話から、押収された山田容疑者の衣服からは、星野くんの血液や、皮膚片が検出された事が分かっています。星野くんの死因や死亡時刻などは現在も不明のままですが、寝屋川事件の捜査員が、山田容疑者の行動を確認中に立ち寄っていた竹林で星野くんの遺体が発見されている事から、これが犯人しか知りえない秘密の暴露に当たるという事と、星野くんには死亡に至るような持病を持っていなかった事から、山田容疑者が星野くんの殺害に関与しているとみて逮捕に至ったという事です。

山田容疑者逮捕の決め手

山田容疑者は、寝屋川事件の犯人として再逮捕されていますが、8月21日の夜、平田さんの遺体遺棄容疑で最初の逮捕がされています。

この日の昼ごろ、一人で立ち寄った竹林で星野くんの遺体が発見されている事と、寝屋川事件の発生した13日ごろ、付近の防犯カメラの映像からは二人に接触した人物が他に見受けられなかった事、星野くんの発見された竹林近くのコンビニで購入した粘着テープと同一の物が、二人に使われた事が判明した事で、寝屋川事件の犯人逮捕につながった様です。

星野くんの死因は

8月21日に山田容疑者が逮捕された同じ日の夜、大阪府柏原市の竹林で1人の遺体が発見されます。遺体はすぐに司法解剖に廻され、指紋が照合された結果、星野くんのものと判明しました。

解剖の結果では、星野くんは平田さんとほぼ同時刻に殺害されたと見られていますが、星野くんの遺体は一部白骨化するなど損傷が激しく、死亡したとされる詳細な時間の確認は取る事が出来なかった模様ですが、13日には既に死亡したと見られています。

2人が行動を共にしていた事からも、星野くんは、同じ日の午後7時頃に死亡したとされる平田さんと、ほぼ同時期と見られています。

事件や事故に巻き込まれやすい環境だった

はじめに行方不明になった平田さんと星野くんとは、同じ中学に通う同級生でした。2人は12日の午後9時頃から10時半頃まで、近所のコンビニにいたところを複数の人に目撃されています。

2人は13日の午前一時から午前5時過ぎまで、京阪寝屋川市駅近くの商店街の防犯カメラに写っていましたが、未だもってその足取りは掴めていません。平田さんと星野くんの間に恋愛関係はなく、純粋な遊び友達だったそうですが、以前から平田さんが星野くんを誘って、夜間に外出するという事はよくあったといいます。

同級生達によれば、2人は他の友人達とも深夜に駅前のベンチで過ごす事があり、平田さんは友人達の家へ泊まり歩く事も多かったと話しています。

また、平田さんは4人姉妹の末っ子で、借家であった自宅では、2つ年上の姉と両親とで暮らしていました。平田さんの母親は、家計を支えるため働きに出ていて、帰りが深夜になる事もあったため平田さんの行動を把握しきれなかった様です。
他の友人達の話では、平田さんは友人達とお小遣いを出し合って、簡易テントを購入して、自宅の玄関の前にテントを張って寝泊まりする事もあったといいます。平田さんの家庭は、家族で外出するという事があまりなく、親に叱られた時など、気に入らない事があった時には自宅の敷地内にテントを張り、一夜を明かす姿が近所の人達にも目撃されています。

その他にも、LINEで友人達に「京都へ行く」などと書き残すなど、ふいっと姿を消してしまう事が珍しくなかったため、事件に気づく事が遅れてしまったのです。実際、2人の親達が寝屋川署に行方不明者届けを出したのは、事件に巻き込まれたと見られる13日から、ほぼ丸一日経った14日の夜でした。

行方不明者届けを出すまでに、これだけの時間がかかってしまった事には、普段からの平田さんのこの様な行動に理由があったと思われます。多感な時期に家に居たくないと考えるのは珍しい事ではありません。また、平田さんに限らず、子供が深夜に出歩く事が珍しくなくなってしまった環境にも問題があったでしょう。

行方不明届が遅れた理由

今回の寝屋川事件では発生前、平田さんはLINEで友人達に「京都へ行く」などと書き残しています。この様に平田さんは、ふいっと姿を消してしまう事が珍しくなかったため、事件に気づく事が遅れてしまった様です。実際、2人の親達が寝屋川署に行方不明者届けを出したのは、事件に巻き込まれたと見られる13日から、ほぼ丸一日経った14日の夜でした。

行方不明者届けを出すまでに、これだけの時間がかかってしまった事には、普段からの平田さんのこの様な行動に理由があったと思われます。多感な時期に家に居たくないと考えるのは珍しい事ではありません。また、平田さんに限らず、子供が深夜に出歩く事が珍しくなくなってしまった環境にも問題があったでしょう。

2016年、未だに黙秘を続ける山田被告

2016年、未だに黙秘を続ける山田被告
2016年、依然として黙秘を続ける山田被告ですが、公判整理手続きの段階で、平田奈津美さんの遺体の遺棄については関与を認めているものの、平田さんの殺害については依然として関与を否認し、星野凌斗くんに至っては、無罪を主張し続けています。

寝屋川事件での殺害を示す物証や目撃証言など、直接証拠となるものは無く、膨大な数の防犯カメラに残されている映像から、契約社員の山田浩二容疑者が立件される事になりました。

犯人の異常性と事件の兆し

犯人の異常性と事件の兆し
この寝屋川事件で逮捕された山田被告には、児童性愛者の疑いがあり、特に可愛らしい男子児童に興味があった様です。女子児童にはあまり興味がなかった様で、逆にコンプレックスの対象として見ていた様です。

山田被告と付き合いが長いという女性の話から、山田被告は寝屋川事件を起こす前から女性に対する強いコンプレックスをもっていて、性的倒錯の思考も持っていた事が判明しています。

2002年に既に事件は起きていた

2002年の3月、寝屋川事件を思わせる事件は既に発生していました。大阪府寝屋川市香里南町の路上で、中学二年生の男子生徒に「寝屋川駅までの道案内をして欲しい」と頼み車へ連れ込んだ後、少年の両手に手錠をかけて監禁し、その時に少年から1500円と携帯電話などの金品を奪ったとして、後に逮捕されています。

また山田被告は、この寝屋川事件を起こす以前、他にも同じ様な事件を起こしており、寝屋川市内で他の少年2人を車に監禁し、連れ回すなど、寝屋川事件に通じる事件を起こしています。

発達障害の疑いも見られる犯人

寝屋川事件の犯人として逮捕された山田被告と付き合いのある女性の話では、山田被告は可愛らしい男の子に興味があり、そのため、一緒にいた平田さんが邪魔だったのではないかと話しています。

寝屋川事件を起こす前、過去2件の事件で逮捕された後、2014年に出所した山田被告は女性の元を訪れて、現在は被災地で除染作業をして働いており、これからは懺悔とお詫びのために社会貢献していきたいと話すなど、両極端な二面性を見せています。

また、山田被告は幼少の頃より人の家に勝手に上がり込むなど、周りかわ理解しがたい行動を良くとっていた事で有名でした。ハサミを振り回して暴れ出した事もあり、45歳の年齢としては、年齢的にかなり若い人が着る様な服を好んで着ています。これはADHDの特徴として当てはまり、精神的に未発達なため、中学生がその様な行為の対象に選ばれてしまったと考えられます。

中学生くらいの子供を好み、過去にも誘拐事件を起こしている事からも、山田被告が寝屋川事件を起こす兆候は、以前からあったと考えられるでしょう。

寝屋川事件裁判の判決

寝屋川事件裁判の判決
2015年8月、平田さんと星野くんの2人を殺害したとして、寝屋川事件の犯人として、殺人罪に問われた山田浩二被告(当時45歳)に対する裁判員裁判の第一回公判前整理手続きが、2016年10月5日に行われました。

寝屋川事件の手続きは非公開で行われ、担当の裁判官と検察官、被告の弁護側は事件への関与を一部認める方針をとり、山田被告は逮捕直後に女の子を連れ込んだものの、同乗者が暴行したために死亡したなど、共犯者の存在を仄めかす供述をしています。また、その時に星野くんも一緒にいたとも供述しています。

寝屋川事件の真相は

寝屋川事件の真相は
山田浩二被告は寝屋川事件を起こした犯人として、2016年の10月と12月の二回に渡って起訴状が渡されていますが、2017年8月の段階でも山田被告は黙秘を続けており、この寝屋川事件は未だ真相解明には至っていません。

現在までに、寝屋川事件の争点や証拠を絞り込む公判前手続きが9回行われていますが、山田被告が黙秘を貫いているため、寝屋川事件の共犯者の存在や2人の殺害場所、殺害した時間の特定もされておらず、初公判の日程もまだ決まっていない状態です。

寝屋川事件のその後

2015年8月13日の午前5時過ぎ、商店街の防犯カメラに2人の姿が映し出されていたのを最後に、行方不明となっていた中学生の平田さんと星野くんでしたが、平田さんは、その日の深夜に変わり果てた姿で発見され、同じ月の21日の夜には大阪府柏原市の山中においてそれぞれ遺体となって発見され、この寝屋川事件は最悪の結末を迎えました。

寝屋川事件の発生後、暫くの間は子供達自身や親達も注意して夜間の外出は控えている様子が見受けられましたが、寝屋川事件から二年が経過した事により、再び深夜に出歩く子供の姿を多く見かける様になってしまいました。

この事をうけ、寝屋川事件を風化させまいと、2人が見つかった現場には毎週花が供えられ、また、この寝屋川事件をきっかけとして、市や寝屋川署などでは今年で2年目となる2017年8月13日を前にして、京阪本線寝屋川市の駅周辺でティッシュを配り、「子どもを犯罪から守ろう」と犯罪防止を呼びかけました。

寝屋川事件の様な事件を二度と起こさないためにと、寝屋川署員の他、市民達200人が、「地域の安全は地域の手で」と書かれたティッシュを夏休み中の子ども達や、買い物客達に配りました。また、市は夏休み期間中警備会社に委託し、午前11時から午後5時までの間、車2台を使って市内をパトロールしています。

寝屋川事件から得られる教訓とは

寝屋川事件から得られる教訓とは
大阪府寝屋川市で発生したこの寝屋川事件は、深夜の商店街をまだ中学生の2人が行ったり来たりしている姿が目撃されたという事で、その事が問題にもなりました。

困った事に、現代社会においては子供の夜間の外出や、外泊は珍しい事ではなくなってきています。むしろ進学塾へ通うためになど、夜遅くの外出が必要になってきている時代です。また、24時間営業のコンビニやファミリーレストランが当たり前になってきたため、子供が夜間に外出していても誰も不審に思わなくなってきました。

残念ながら寝屋川事件に巻き込まれてしまった、平田さんや星野くんに限らず、現代の子供達はLINEなどのSNSを通じ、子供達だけの複雑な人間関係の中で生活しています。また、夫婦共働きの家庭が増えたため、深夜まで家に帰る事が出来ないという親も多く、子供の行動を充分に把握する事が難しくなってきています。

寝屋川事件においての最大の問題とも言えるのは、大人達の子供達に対する無関心です。様々な事情から、子供達同士で深夜に街を出歩いていても、親がそれを関知する事が難しくなってきている今、周囲の大人達もまた、子供達に対して関心を払い、声を掛けたり注意をするという事をしなくなってしまいました。

今回のこの寝屋川事件も、まさに大人達が子供に対して無関心であった事にもまた、事件の要因となったひとつと言えるのではないでしょうか。

この様な事件を繰り返さないためにも、親に限らず周囲の大人達もまた、子供達に声掛けをするなどして、社会全体で子供達を見守る事が必要です。

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