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「然り」の意味・正しい使い方大紹介!「若者のふざけた使い方も」
2018年12月30日

「然り」の意味・正しい使い方大紹介!「若者のふざけた使い方も」

あなたは「然り」という言葉を説明することはできますか?聞いたことはあるけれど、あれ?どんな意味だっけ?と思う日本語は少なくないはず。今回、この記事では聞いたことあるけどなかなか使わない「然り」という言葉の意味や由来、使い方などについてご紹介していきます。

然りってどういう意味?今でも使う?

然りってどういう意味?今でも使う?
突然ですが、あなたは「然り」という言葉を説明することはできるでしょうか。

普段はあまり使う機会の少ない言葉ではありますが、中には実際にスピーチなどで使ったことがある人もいるでしょうし、文章で見たことがある人もいることでしょう。どちらかというと、かしこまったときに使われている印象がありますよね。

そんな「然り」は実は奈良時代の万葉集に記載されている言葉ですが、今でも使われている言葉でもあります。現代でも誰かが使っているにもかかわらず、言葉の意味が分からない、使い方が分からない…となると非常に困ったものです。

これをよい機会として、「然り」という言葉の意味や由来、使い方を一緒に学んでいきましょう。

然りの意味

然りの意味
「然り」という言葉は「しかり」「さり」といった読み方をします。「然り」はどちらの読み方にせよ、同じ意味合いを持ちます。

そんな「然り」の意味は「そのとおりである」「それが当たり前である」「そうである」といった相手に対して同意する、肯定的な意味として用いられる他、「そのようである」「さりげない」といった意味としても使われることがあります。

そして、そんな「然り」は動詞として分類されているので、言葉を知らなかった人や聞き慣れていない人からすると、動詞だったの!?と驚く人もいるでしょう。

然りの語源・由来

然りの語源・由来
さて、「然り」の言葉の意味を簡単にご紹介しました。言葉は語源・由来をしっておくことで、その言葉を正しい知識として吸収し、忘れなくなるものです。

普段の生活では「然り」という言葉はなかなか使わないですが、ビジネスシーンなど使う場面もちゃんとある言葉です。だからこそ、語源や由来を知っておきたいところですよね。

そこで、ここでは「然り」の語源や由来についてお話していきましょう。

「然り」は「しかあり」が原型

「然り」という言葉は、「しか(然)」という副詞と「あり(有り)」という動詞が合わさってできた「しかあり」という言葉が原型となります。その言葉が転じたことで「然り」という言葉になりました。

まず、「しか(然)」という言葉から見ていきましょう。「然」という言葉は既にあるもの、状態を示す形容詞のあとに添える言葉で、「そう」「そのように」といった意味を持ちます。そして「有り」は「あること」「存在すること」といった意味があります。

そのため、「しかあり」は「そうである、そのようにある」といった言葉となります。そして、それが転じた「然り」も「そのとおり」といった同意の意味を生じることになるんですね。

然りの正しい使い方大紹介!

然りの正しい使い方大紹介!
「然り」という言葉の意味や由来はある程度理解できましたか?

意味を理解したなら、これで実際に使えますよね?と言いたいところですが、なんとなく理解したようで然りは奈良時代からある言葉です。実際に使おうと考えても難しい言葉ですね。

古くから言葉だからこそ、日常会話で使うにはやや堅苦しく感じることでしょう。

それでは、「然り」を日常で使えるような例文を交えて、正しい使い方をご紹介していきます。

「然り」の使い方①肯定

「然り」の使い方①肯定
まず最初にご紹介する使い方としては、「肯定」として用いるパターンです。

この「然り」は相手から質問されたときに相槌(あいづち)する際に用いる場合が多いです。そして、このときに使われる「然り」は他のパターンとは違って、この言葉単体で用いられやすくなります。

それではここで簡単な例文をご紹介していきます。真面目な例文とふざけた例文どちらもご覧ください。

「肯定」の意味の真面目な例文

Aさん「Bさん、こちらの書類で正しいでしょうか?」
Bさん「然り。それで結構ですよ」(はい、それで結構ですよ)

このように、肯定する際の「はい」として「然り」を用いることができます。とはいえ「然り」を肯定で用いるシーンは案外少ないもので、日常ではなかなかお目にかかることはありません。

「肯定」の意味の日常で使える例文

Aさん「明日って10時集合でいい?」
Bさん「然り然り」(そうそう)

この日常会話では、そうそうと肯定の相槌を打つときに用いています。日常会話で「然り」を使う場合は、古風な返事の仕方であるので、友達の間で遊びの一環として、クセの強い人を演出できるでしょう。

また、何かになりきって「お主は○○か…!」との問いに「然り。拙者は~」のようなふざけたやりとりをして遊ぶこともできますよ。

「然り」の使い方②追加

「然り」の使い方②追加
続いてご紹介する使い方としては「追加」として用いるパターンです。この際は、1つの事柄に対してもう1つ、また1つと付け加えたいときに使うことができます。

伝えたいこと+然り、伝えたいこと+然り」といったように、いわゆる、接続詞のような用い方です。

相手に何かを伝えるとき、1つだけでは情報が不十分になりがちですから、複数の言葉を伝えるときに用いることができます。

それではこちらも2パターンの例文をご紹介しましょう。

「追加」の意味の真面目な例文

【レポートを書くための情報収集なら、教科書然り、パソコン然り、スマホ然り、いくらでも調べられるものはある。】

この例文の意味合いでは、レポートを書くための情報収集なら、「この方法もあるよ、この方法もあるよ」ということを「然り」を用いていくつも教えてあげている状況です。

「教科書も、パソコンも、スマホも」といったように「~も」というような使い方をかしこまった言い方に直していると言えますね。

「追加」の意味の日常で使える例文

【仕事は確かに大事だけど、恋愛然り、趣味然り、プライベートはもっと大事!】

今どきの若い人にありがちな例文ですが、仕事は大事だけれど、恋愛や趣味といったプライベートも大事ですよということを示しています。

ここでは堅苦しい「然り」という言葉を使っていますので、ふざけたことを言っていても、ややまじめな印象の文章になります。

「然り」の使い方③例示

「然り」の使い方③例示
続いての使い方は「例示」として用いるパターンです。こちらの使い方は「同様に」という意味で使用することができます。

例示として使う場合は、「伝えたいこと+然り」というような形で用いられることがあれば、「逆もまた同じだ」という意味合いとして「逆もまた然り」といった使い方をすることもあります。

それでは2つの例文をあげていくので参考にしてください。

「例示」の意味の真面目な例文

【相手の顔をみて礼を述べる際はそれなりの礼儀が必要であるが、文章においてもまた然り。】

この文章から、相手の顔をみるときもそれなりの礼儀が必要だけど、それだけでなく、文章においてもそれなりの礼儀が必要といういう意味がわかりますよね。

もっと簡単な例文として【私は和菓子よりも洋菓子派だ。また家族も然り。】とあるとします。この例文だと「私は和菓子よりも洋菓子が好きで、家族もまた和菓子よりも洋菓子が好きだ」ということが分かります。

この文章のように、他の同じことも一緒に述べる際に、同じことを長く繰り返さなくとも「然り」を用いるだけで「私も家族も洋菓子が好き」ということが短くまとめることができます。

「例示」の意味の日常で使える例文

【お年寄りって男女の区別がつきにくいときあるよね。おじいちゃんだと思っていたら、おばあちゃんだったとか。その逆も然り。】

この文章は、おじいちゃんだと思ったらおばあちゃんだったこともあれば、おばあちゃんだと思ったらおじいちゃんだったというパターンを表した例文です。

こちらも長々と繰り返すことを少ない文章でまとめられます。その逆も然りでは、その言葉の逆も同じだということを簡単に表せるので、覚えておくとよいでしょう。

「然り」の使い方④結論を導く

「然り」の使い方④結論を導く
続いての「然り」は「結論を導く」というときに用いられます。自分が話した内容に対して最終的に「そうであるから~」とまとめるときに「然るがゆえに」というように使います。

内容を話したあとに「然り」を用いて締めることによって、結論の文章がまとめやすくなりますし、相手もここで結論がやってくるんだなと連想することができます。

それではこちらも例文でご紹介します。

「結論を導く」の意味の真面目な例文

【この商品には採算性はないと判断しました。然るがゆえに、この商品は即時廃止ということになります。】

この例文の意味合いとしては「採算性のない商品と判断したから、商品を廃止した」ということを結論を分かりやすく示すために用いた言い方になります。

このことからわかるように、然るがゆえには「それゆえに」と同じ使い方ができます。

「結論を導く」の意味の日常で使える例文

【テスト勉強をしていなかった。然るがゆえに、赤点ばかりをとってしまった。】

こちらの例文のように、結果を伝える前に使うことで、これから結論が言われるんだなということが「然るがゆえに」からは伝わってきますね。

「然り」の使い方⑤当然

「然り」の使い方⑤当然
さて、続いては「当然」という意味で用いられる場合をご紹介します。

こちらの場合は、「然り」の言葉を「然るべき」という言葉に変化させることで「そうすることが当然である」という意味合いで用いられます。

「然り」は昔から使われているものの、この「然るべき」という言葉はニュースなどの報道でもよく聞く言葉ではありませんか?それではこの言葉がより身近に感じるように例文をご紹介しましょう。

「当然」の意味の真面目な例文

【仕事で失敗をしてしまったのなら、然るべき対応をしてほしいものだ。】

この文章では仕事で失敗してしまったなら、当然の対応をとってほしいということが分かります。然るべき対応とは、相手が満足のいく対応をしないといけないという意味になりますね。

国のお偉いさんが不祥事を起こした際にも、謝罪会見で「然るべき処置を」といった言葉を聞く機会もあることでしょう。

「当然」の意味の日常で使える例文

【こんなに一生懸命になって受験勉強してるんだ。少しくらいデートして気分転換することくらい然るべきだと思う。】

この文章から、受験真っただ中、恋人とのデートを我慢している際に親に向かって使っているフレーズということが見て取れます。

このことから、自分はこうしているんだから、こうしても当然だというときに用いて主張できることがわかりますね。

然りは現代でも使える!?

然りは現代でも使える!?
さて、皆さん「然り」という言葉の使い方を例文を踏まえて紹介してきましたが、古くからある言葉ということもあって、なかなか使う場面は限られてきてしまうのをご理解いただけたことでしょう。

小説や漫画の時代ものであれば「肯定」の然りを用いることも違和感はありませんが、現代で使うとなると古風さが否めません。

ただ、「追加」や「例示」、「結論を導く」といった使い方では、仕事のプレゼンなどでも用いることは大いにできますから、現代でも十分使っていける言葉ですね。

また、今回の件で言葉に興味を持った人はこちらの記事も読んでみてはどうでしょうか。昔の花魁さんの言葉で使うことがない言葉ですが、また違った発見があって面白いですよ。

然りの類義語は何?

然りの類義語は何?
続いては「然り」の類義語についてお話していきいましょう。

論文やスピーチなどで使われる「然り」ですが、そう何度も使っていると違和感を覚えることでしょう。そういう時こそ、類義語を知っていると便利になります。

「然り」の類義語は普段から使っているような言葉ばかりなので、簡単に置き換えることができますよ。それでは以下に「然り」の類義語をいくつかご紹介していきましょう。

類義語①そのとおり・おっしゃるとおり

然りは肯定の意味で使う際に、「そのとおり」や「おっしゃるとおり」という言葉として置き換えることができます。

「そのとおり」という言葉や尊敬語になる「おっしゃるとおり」は普段から用いている言葉になるので、「然り」と置き換えて話すのにはもってこいな言葉とも言えますね。

類義語②同様に

「同様」も然りのという言葉と置き換えることができます。聞きなれた言葉ですので「然り」よりも圧倒的に使う頻度は高いでしょう。然りと同じく、「例示」で用いていた使い方になります。

類義語③左様でございます

こちらは「そうです」といった肯定する際の敬語にあたります。こちらの言葉も「然り」に比べると身近なものではないでしょうか。

現代でもビジネスシーンなどでは使う人は使う言葉ですので、覚えておくことに越したことはないでしょう。

知識を吸収してワンランク上の人間になっていこう

知識を吸収してワンランク上の人間になっていこう
ここまで「然り」という言葉について意味や由来、使い方などをざっとご紹介してきましたが、知識として吸収することはできましたでしょうか。

なかなか普段から使い慣れている言葉ではないですから、使おうとすると難しいこともあるでしょう。しかし、「然り」という言葉だけではなく、自分の中でしっかりとかみ砕いて意味や使い方を理解していくことで、どんな言葉であっても吸収していくことはできます。

昨今、日本人の語彙力の低下が嘆かれています。日常生活においてふと気になった言葉があれば、目を耳を向けて、言葉と向き合ってみませんか?そして、ボキャブラリーを増やして、これまでの自分からワンランク上の人へと成長していこうではありませんか。

自分をより成長させるのにおすすめな記事を以下にご紹介しています。よろしければこちらもどうぞご覧ください。

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