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高知白バイ衝突死事件のその後|冤罪なのか?事故の真相とは
2019年07月25日

高知白バイ衝突死事件のその後|冤罪なのか?事故の真相とは

高知白バイ衝突死事件とは、2006年3月に高知県で起きた交通事故です。バスと白バイが衝突し、白バイ隊員が死亡したという事件で、バス運転手が起訴され実刑となりましたが、証拠や証言に不可解な点が多く、冤罪との説もあります。ここでは、その真相に迫ってみました。

高知白バイ衝突死事件の概要

高知白バイ衝突死事件の概要
高知白バイ衝突死事件と言えば、今なお謎が多い事件として知られています。そして、「冤罪ではないのか?」という穏やかではない議論も多くなされています。ここでは、そんな高知白バイ衝突死事件の真相について、一つずつ詳細にご紹介していきます。

事件は高知県国道56号線で発生

まずは事件の概要をご説明しましょう。高知白バイ衝突死事件とは、2006年の3月3日、高知県高知市で起きた交通事故です。場所は国道56号線。レストランの駐車場から出てきたスクールバスが右折横断しようとした際、一台の白バイと衝突してしまいました。

白バイ隊員が衝突死

スクールバスと衝突した白バイに乗っていたのは、高知警察交通機動隊の巡査長でした。激しい衝突で、その巡査長は胸部大動脈破裂により死亡しました。スクールバスの運転手、そしてバス内の乗客だった中学生22人と教員3人に怪我はありませんでした。

バス運転手が逮捕される

バス運転手が逮捕される
この衝突事故について、現場の捜査に当たった警察は、スクールバスの運転手が安全未確認のまま道路に進入したとして、運転手を現行犯逮捕しました。逮捕時は「業務上過失傷害の疑い」となっていましたが、その後「業務上過失致死罪」に切り替えられ、スクールバスの運転手は起訴される運びとなります。

裁判を経てバス運転手は実刑へ

裁判を経てバス運転手は実刑へ
スクールバスの運転手は「事故の瞬間、バスは停止していた」として、起訴事実を否認します。同様の目撃証言もありましたが、警察は「バスは動いていた」とし、起訴に至りました。結果、スクールバスの運転手は禁固1年4ヶ月の実刑となります。

もちろん裁判は行われましたが、スクールバスが急ブレーキをかけた際に発生したブレーキ痕という物的証拠をはじめ、あくまで運転手が道路に進入する際の安全確認を怠ったとして有罪になりました。しかし、弁護士や交通事故鑑定人による検証実験などから、証拠偽装の疑いも叫ばれました。

高知白バイ衝突死事件が冤罪と疑われた原因は?

高知白バイ衝突死事件が冤罪と疑われた原因は?
この高知白バイ衝突死事件が現在でも注目され続けている理由は、バスの運転手に科せられた罪は冤罪ではないか?と疑われているからです。では、その原因について探っていきましょう。

双方で異なる言い分

双方で異なる言い分
まず双方の言い分が180度違います。スクールバスの運転手側は、レストランの駐車場から道路に出る際、十分な安全確認をしており、その後も中央分離帯付近で一旦停止し、安全確認をしていたとのことです。そして、そこに猛スピードの白バイが衝突してきたと主張しました。

一方、警察側は、スクールバスはレストランの駐車場から道路に出る際には一旦停止したが、その後時速10kmで走行し、時速60kmで走行してきた白バイと衝突し、そのまま白バイと死亡した巡査長を2.9m引きずってから停車したと主張しました。

バスは動いていたか止まっていたか

双方で異なる言い分
スクールバスと白バイが衝突した際、スクールバスが動いていたのか止まっていたのか、これだけを取ってみても判断は全く変わってきます。では、周囲の声はどうだったのでしょうか。

スクールバス内にいた乗客や、事故現場周辺にいた人の目撃者証言は、揃って「バスは止まっていた」というものでした。一方、「バスが動いていた」という証言は、80mほど先の反対車線で偶然見ていた同僚白バイ隊員のものだけでした。

しかし、その後行われた裁判では「バスは動いていた」とみなされ、その結果を受けての判決となっていきます。そこで決定的な証拠となったのが、現場に残されたブレーキ痕でした。

バス運転手の過失か白バイ隊員の過失か

双方で異なる言い分
もう一つ180度真逆の見解として、過失がどちらにあったかということです。道路に出る際、そして右折時の安全確認に問題があったのなら、スクールバス側の過失ですが、スクールバスが一旦停止していたのなら白バイ側の前方不注意となります。

これも、決め手となったブレーキ痕という物的証拠ともとに、バスは動いていた、よってスクールバスの運転手が安全確認を怠ったという過失だと判断されました。

警察の不可解な対応

警察の不可解な対応
さて、スクールバスの運転手逮捕後の警察の対応ですが、ここが少々不可解です。逮捕されたスクールバスの運転手は、警察からまともな取り調べを受けないまま2日後釈放となり、在宅起訴となっています。

そもそも、事故が起こった現場の実況見分でも、事故の当事者であるバスの運転手に詳しい事情を聴いていません。そして、警察・検察側の判断だけで「スクールバスの運転手の安全確認不足が事故の原因とする旨で在宅起訴」という対応は、実に不可解でした。

目撃証言も真っ二つ

目撃証言も真っ二つ
高知白バイ衝突死事件は、午後2時30分頃に発生しました。人通りも車通りも多い時間帯ですので、当然目撃者も多数いました。しかし、その目撃証言も真っ二つに割れています。では、事件の目撃証言について詳しく触れていきましょう。

バス乗客の目撃談

まずスクールバスに乗車していた女性教諭の証言です。彼女は運転手のすぐ後ろに座っており、「事故が起こった時、バスは停車していた」と語っています。同じく乗車していた33人の中学生たちも、皆揃って「バスは停車していた」「中央分離帯で停車している時に白バイが当たった」と証言しました。

さらに、スクールバスのすぐ後ろにつけていた車に乗っていた校長先生も、「バスは止まっていた。自分の目の前で見えた」と証言しています。

同僚白バイ隊員の目撃談

一方、80mほど先の反対車線に偶然居合わせた同僚白バイ隊員が事故を目撃していましたが、その証言は「バスが時速10km、白バイは時速60km以内で走行していたことを目視で確認した」というものでした。

スクールバスの乗客や現場周辺の人たちとは全く逆の証言ですが、結局、裁判でもこの証言が採用され、スクールバスの運転手は有罪となります。

通行人の目撃談

また、事件を偶然目撃した通行人の証言もいくつかありますが、いずれも「バスは止まっていた」「白バイが物凄いスピードで走ってきた」といった種のものでした。しかし、これらの証言は裁判では一切証拠として認められませんでした

謎を呼ぶブレーキ痕

謎を呼ぶブレーキ痕
高知白バイ衝突死事件において、最も注目されている点、そして有罪の決め手となった証拠、それはブレーキ痕です。しかし、それこそがこの事件が冤罪なのか?と疑わせている要因です。

この証拠は、裁判で検察側が提示してきた実況見分写真の中にありました。それは、右が1m、左が1.2mほどの長さのひと組のブレーキ痕で、スクールバスが急ブレーキをかけた証拠として扱われました。

ブレーキ痕がつく状況とは

謎を呼ぶブレーキ痕
スクールバスの運転手、そして多くの目撃者が「バスは止まっていた」と証言しています。しかし、警察側はこのブレーキ痕という証拠を出して、事故の瞬間バスが動いていた、そして急ブレーキをかけたのだと主張しました。

当然ながら、ブレーキをかけないとブレーキ痕はつきません。すなわち、ブレーキ痕があるということは、スクールバスが動いていたという証拠となります。裁判でもこれが決め手となって有罪判決が出ました。しかし、このブレーキ痕自体が証拠偽装なのでは?と疑われています。

証拠偽装の疑い

謎を呼ぶブレーキ痕
このひと組のブレーキ痕に対して、警察・検察側は「バスが急ブレーキをかけた証拠」として提示しましたが、スクールバスの運転手は「バスの運転手はブレーキに一番神経を使う。急ブレーキは絶対にかけていないと言い切れる」と断言しています。

警察・検察側の主張としては、スクールバスが時速10kmほどで走行中に白バイと衝突し、急ブレーキをかけたスクールバスが、そのまま2.9mほど白バイと白バイ隊員を引きずって停止したとしています。

ここに決定的な違いがあります。そして、その証拠に対して交通事故鑑定人の検証が入りました。その検証結果は「タイヤにはどんな車種でも溝があり、これが本当にブレーキ痕ならタイヤの溝も残るはず」との指摘でした。しかし、写真にはそうした溝はありませんでした。
謎を呼ぶブレーキ痕
さらに、写真を見ると道路のへこみ部分まで黒く変色していることから、何かの液体を塗って作ったものではないかと分析しました。例えば、飲料水を使ってブラシでこすれば、証拠として提示された写真のようなブレーキ痕は容易に作れるとんことです。

つまり、このブレーキ痕は警察側による捏造であり、証拠偽装に他ならないという意見が出てきました。しかし、警察・検察側は「事件の現場には、野次馬やマスコミが多くいた。そんな中で偽装などできるわけがない」と主張し、裁判でもこの意見が採用されていきます。

スクールバスに白バイが衝突して警官が死亡した「高知白バイ事件」は最高裁でスクールバス運転手の禁固刑が確定したが、運転手を「守る会」の再現実験によって、有罪の有力証拠とされたスリップ痕が捏造されたとの疑いが強まった。スクールバスをどう走らせても、同じようなスリップ痕はつかないことが分かったからだ。

出典: http://web.archive.org/web/20081017222121/http://www.news... |


高知白バイ衝突死事件・裁判の顛末

高知白バイ衝突死事件・裁判の顛末
では、次に高知白バイ衝突死事件の裁判について触れていきましょう。まず2007年6月、高知地方裁判所にて第一審の判決が下されます。その顛末を詳しくご紹介します。

検察側の主張

検察側の主張
まずは検察側の主張ですが、スクールバスの運転手に対して「道路進入時の安全確認不足」という業務上の過失があったと突きつけました。ポイントは以下となります。
  • 時速10km程度で走行中のバスと、時速60km走行の白バイが衝突した。
  • 発進後6.5mを5秒で走行したバスは急ブレーキをかけ、白バイを2.9mほど引きずって停車した。
  • 地面に急ブレーキの証拠となるブレーキ痕がある。
  • 白バイの高速運転は追跡時のみで、事件時は通常走行していた。
  • 経験8年のベテラン白バイ隊員が事故を目撃しており、目視によってバスが時速10km、白バイが時速60kmで走行していたと確認している。
  • 事故直後の写真にブレーキ痕はあり、捏造はあり得ない。
  • 死亡事故という重大事案であり、被害者が警察官でもあることから逮捕は正当。

弁護側の反論

弁護側の反論
一方、弁護側の反論ですが、スクールバスの運転手が注意義務を怠って安全確認不十分のまま発進した事実はないとしています。主なポイントは以下となります。
  • 白バイは100km近いスピードだったとの証言がある。
  • 事故を目撃したと言う同僚白バイ隊員が、80m離れた距離から正確に事故を判定、しかも時速を割り出すなど極めて困難。
  • 衝突による破片の散乱がバスの最終停車位置に集中しており、白バイを2.9m引きずって停車したというのは事実誤認。
  • バスは停車していたという証言が多数あり、急ブレーキの事実はない。
  • 仮に急ブレーキをかけたとしても、6.5mの移動で低速度なのであらば1m以上のブレーキ痕はつかない。
  • バスの運転手は、事故後に逃げることなく負傷者を救急車に乗せるなどしており、逮捕の必要性はなかった。
  • 実況見分が、事故現場保存のまま事故当事者立ち合いのもとで行われていない。

裁判の争点

裁判の争点
双方の主張が食い違う中、裁判の争点は「ブレーキ痕は急ブレーキによってできたものか、それとも警察が捏造したものか」というものになりました。

まず検察側は、捏造の事実はなく、捜査上反省すべき点もないと主張しました。

弁護側は、一旦停止中のバスに白バイが衝突した事故であり、これは白バイの高速走行前方不注意による自損事故だと主張しました。さらに、ブレーキ痕を捏造してバスの運転手を犯人に仕立て上げたこと、事故当事者であるバスの運転手に現場確認させていないことも問題だと主張しました。

下された判決

双方の主張がぶつかる中、2007年の6月7日、いよいよ判決が下されました。この裁判は第一審、控訴審、上告審と三度によって争われましたので、そのそれぞれについて内容をご紹介します。

第一審の判決

第一審は高知地方裁判所で行われ、判決は有罪でした。そして、スクールバスの運転手は禁固1年4ヶ月の実刑を言い渡されました。主な理由は以下となります。
  • 事故は、バスが安全確認を怠って道路に進入したことによる。
  • バスの破損状況から鑑みて、衝突時の白バイ走行速度は時速60km程度であり、高速走行とは考えにくい。
  • ブレーキ痕や路面の擦過痕、バスの損傷から判断すると、バスは動いていたと判断できる。
  • 多くの通行人や報道関係者がいる中で証拠偽造できる可能性はほとんどない。
  • 被告人は反省の弁を述べるも、証拠は捏造など独自の主張に固執し、自らの責任を真摯に反省するところがない。

控訴審の判決

被告であるスクールバスの運転手側は、第一審の判決を不服として控訴します。そして、控訴審は高松高等裁判所で行われましたが、判決は棄却でした。主な理由は以下となります。
  • 地裁の判決には正確性を欠く部分もあるが、概ね正当な判決。
  • 急ブレーキでなくとも、衝突によりブレーキ痕ができてもおかしくない。
  • 多くの人間がいる中で証拠を捏造することは不可能。
  • 弁護側の証言は事故車両の状況と合致しない。
  • 白バイに前方不注意の過失はあったが、バスの運転手が右方向の安全確認を十分に行っていれば事故は容易に回避できた。
  • 第一審の死亡事故であるからというのは正確性を欠くが、重大な事案であることには代わりなく、逮捕は正当。

上告審の判決

さらに被告であるスクールバスの運転手側は、控訴審の結果も不服として最高裁への上告を訴えました。そして、上告審は最高裁判所で行われましたが、上告理由には当たらないとして、再度棄却されました。

結果、禁固1年4ヶ月の刑が確定し、スクールバスの運転手は加古川刑務所に収監されて服役します。そして、2010年2月に出所。身元引受人がいるにもかかわらず仮釈放は認められず、結局満期での出所となりました。

元バス運転手の敗訴確定 高知・白バイ隊員死亡事故
2012.11.13 14:47
 高知市春野町で平成18年、バスに高知県警交通機動隊の白バイが衝突し男性隊員=当時(26)=が死亡した事故をめぐり、業務上過失致死罪で有罪判決が確定したバスの元運転手、片岡晴彦さんらが「証拠が捏造された」として県などに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)は13日までに、原告側の上告を退ける決定をした。敗訴が確定した。9日付。

 1、2審判決によると、片岡さんは18年3月、中学生らを乗せたバスを運転して駐車場から国道に出る際に安全確認が不十分だったため、白バイと衝突し隊員を死亡させた。20年に最高裁が上告を棄却し、禁錮1年4月の有罪判決が確定した。

出典: http://web.archive.org/web/20121113061736/http://sankei.j... |

高知白バイ衝突死事件に絡む数々の疑惑

高知白バイ衝突死事件に絡む数々の疑惑
裁判の結果、スクールバスの運転手が実刑判決を受け、1年4ヶ月の間刑務所に服役しました。しかし、事件に絡む数々の疑惑はその間も叫ばれ続け、現在でも議論されています。では、ここでその疑問点について順々にご紹介していきましょう。

白バイは違法高速訓練していた?

一つは、事故が起こった時、スクールバスと衝突した白バイは公道で高速訓練を行っていたのではないか?という疑惑です。もちろん、白バイが公道で高速訓練することは違法ですが、当時、警察が内密の内に公道で高速訓練を行っていたと言われています。

死亡した高知警察機動隊の白バイ隊員も、公道で違法に高速訓練をしていたために引き起こした自損事故だったという疑惑があります。よって、この高知白バイ衝突死事件はその違法行為を隠蔽するために証拠偽装が行われたという可能性もあります。

 「公道で白バイが高速運転することは、全く、ありません。訓練は別のところでやっております」

 ホントでしょうか。私の取材では、係わり合いになりたくない迷惑顔の人ですら、「白バイ事故が起こるまで、恐ろしいスピードで白バイがこの辺りを走っていた。最近は、気にならなくなった」と証言しているのです。異口同音に時速100kmは出ていただろうと言います。事故現場付近の人々が皆ウソをついているのでしょうか。

出典: http://web.archive.org/web/20081017222137/http://www.news... |

裁判での目撃証言採用に疑問?

裁判での目撃証言採用に疑問?
裁判における目撃証言の採用状況にも疑問が残ります。まず、バス内にいた中学生らは「バスは停車していた」「中央分離帯で待っている時に、白バイが当たった」と証言しています。そして、バスのすぐ後ろの車に乗っていた校長先生も「バスは止まっていた」と証言しています。

他にも「バスが止まっていた」と証言する人は幾人かいました。しかし、それらの証言は全て「第三者であるというだけで信用できない。被告人を庇っていると判断できる」ということで、裁判では採用されませんでした。

しかし、反対車線を走行中だった同僚白バイ隊員の「バスは時速10km、白バイは時速60kmと目視で判断できた」という証言は採用しました。
裁判で同僚白バイ隊員の証言を採用した理由は「常日頃から目視の訓練をしている白バイ隊員の証言なので、信用性がある」というものでした。しかし、この判断に対して市民は、「警察が警察を庇っているとも言える」「市民の証言が全く採用されないのはおかしい」などの声を挙げています。



保険金の1億円に疑惑?

保険金の1億円に疑惑?
高知白バイ衝突死事件では、死亡した白バイ隊員の遺族に保険金1億円が支払われましたが、この保険金にも疑惑を持たれています。

高知地裁の和解勧告によって支払われることになった保険金1億円は、全国自治協会と保険会社が支払いました。これは、白バイ隊員の死亡が公務中の殉職だったとみなされたからで、もしも高速訓練による自損事故なら、保険金は警視庁が支払うことになります。

そのために、警察が証拠偽装を行い、警察側の落ち度が隠蔽されたのではないのか?という疑惑が持たれています。

メディアの報道は操作されている?

そしてもう一つ、高知白バイ衝突死事件に対するメディアの報道状況にも疑問の声が挙がっています。事故の後、香川県のローカル局であるKSB瀬戸内海放送の記者が継続的に事件を検証して報道。自社サイトでも特集動画を配信しています。

また、全国ネットではテレビ朝日が専門家を招いて実地検証をするなど、幾度かに渡って報道しています。しかし、地元の高知県では、テレビや新聞などのメディアであまり報じられていません。

一部ジャーナリストによれば、「冤罪とは決めつけられないが、地元記者たちは事実を追求しようとはしていない」と言っています。こうした背景には、警察、裁判所、メディアにつながりがあるのでは?とも疑問視されています。

警察・検察が裁判所に提出し有力な証拠とされた「スリップ痕」は捏造の疑いが強いことが、交通事故調査人など専門家の実験で明らかになっている。この事件、冤罪とすぐに決めつけることはできないにしても、冤罪の疑いは濃い。にもかかわらず、大マスコミの記者たちは事実を追及しようとしない。

出典: http://web.archive.org/web/20081019050653/http://www.news... |

高知白バイ衝突死事件のその後の展開

高知白バイ衝突死事件のその後の展開
多くの疑惑を残しながら、スクールバスの運転手は刑期を終えて出所しました。では、その後どういう展開を見せているのかをご紹介します。

出所後も再審請求

スクールバスの運転手は、2010年の出所後すぐに高知地裁に対して再審請求をします。そして、翌2011年には裁判で証言した同僚白バイ隊員を偽証罪で告訴しています。さらに、2012年には証拠捏造に関して県などに損害賠償を求めています。

しかし、そのいずれについても棄却されており、現在に至っています。ただ、出所したスクールバスの運転手は今なお、再審請求の準備を進めているとのことです。

警察側からの内部告発

警察側からの内部告発
一方で、警察からの内部告発があったという話もあります。高知市の土地改良換地士の男性は、事件に対する怒りから監査請求や公文書開示請求などを行っていましたが、その男性に警察から内部告発の手紙が多く届いていると公表しました。

そして、捏造に関わった警察官幹部に対して証人申請も行いましたが、この件について地元の新聞社は全く報道しませんでした。この結果を受けて、民意はますますやはり冤罪だったのではないか?という疑惑を深めました。

冤罪ではなく逆冤罪だという意見も

冤罪ではなく逆冤罪だという意見も
高知白バイ衝突死事件は、前述した様々な要素により「冤罪ではないか?」という意見が多いですが、一方で「正当な判決だった」という意見もあります。公平を期する意味でも、逆の分析についても触れておきます。

高知白バイ衝突死事故では無理な冤罪主張がなされてこれ以上ないといっていいほどの
逆冤罪事件になっていると思います。
その場合逆冤罪事件の被害者は事故で亡くなられた白バイ隊員とご遺族です。かわいそうです。
逆冤罪は晴らすのが難しいですが、こつこつやっていくしかありません。

出典: https://togetter.com/li/723720 |
事故現場の交差点は、車両用の信号が片側にしかなく、レストランの交差点から出た正面には信号がありません。普通の交差点とは少し事情が違います。つまり、スクールバスがレストランの駐車場から出る際は細心の注意が必要です。

中央分離帯で一旦停車すると、通行の邪魔となるので、停車せずに一気に向こう側の車線まで走り抜けられるタイミングでないと、道路に出るべきではないと言えます。そういう意味では、裁判の判決通りスクールバス側の安全確認不足だと言えます。
この道路は厳密に言えば交差点ではありませんので、「右折する」という表現は誤りで、「右に向かう車線に入る」と言うべきだという意見もあります。つまり、中央分離帯で停止することがすなわち衝突の危険性を生むという解釈です。

スクールバスに衝突した白バイは、かなり前方からスクールバスの存在に気付けたはずなので、白バイ側のブレーキによって衝突は避けられたという意見が多数ですが、道路の構造からすると、急に脇道から出てきたスクールバスに白バイが衝突したとも考えられます。

法的には、信号がない車線に入る場合は、左右両方向の交通が途切れた時に右側へ行く車線に向かうことは問題ありません。しかし、実際に衝突事故が起こったということは、右からの交通は途切れていなかったということになります。
冤罪ではなく逆冤罪だという意見も
以上のような見解から判断すると、この高知白バイ衝突死事件は「冤罪なのでは?」という疑いを煽った「逆冤罪事件」と言うこともできます。そうした見解を展開している方々の分析にも、しっかり耳を傾ける必要はあります

高知白バイ事件の真相は現在も闇の中

高知白バイ事件の真相は現在も闇の中
結局、事件から13年が経った現在でも、真相は明らかにされていません。スクールバスの運転手は、現在も再審請求を諦めてはいません。それは、やはりどこかにねじ負けられた真実があるからです。

一方で、裁判の判決は絶対であり、特に物証が何よりも優先されます。ブレーキ痕の謎を解くことも大事であり、「安全確認不足」という部分をもっと突き詰めることも大事です。

この事件は、「冤罪ではないか?」という声が多い中、逆冤罪なのでは?という声があるのも事実です。こうした事実を踏まえて、本当の意味で真相を明らかにするために今一度しっかり裁判で検証すべきでしょう。

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