Search

検索したいワードを入力してください

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
2019年03月01日

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ

グリコ・森永事件をご存知でしょうか。かい人21面相やキツネ目の男といったミステリアスな人物が事件の鍵を握る劇場型犯罪を引き起こした事件です。犯人は警察関係者や大手企業を振り回す様がまるで一つの大きなミステリーのよう。その謎に迫ってみましょう。

グリコ・森永事件とは

グリコ・森永事件(グリコ・もりながじけん)とは1984年から1985年にかけて起こった未解決事件で、いまだに犯人はつかまっていません。謎に満ちた事件で、34年たった今でも、関係者や当時を知る人たちの間では語り草になっています。

どのような事件だったか、簡単に紹介します。始まりは誘拐事件でした。大手のお菓子のメーカーとして今でも有名な江崎グリコの社長が誘拐され、後にかい人21面相を名乗る謎の男に身代金を要求されました。

その後、他のメーカーも次々と標的にされ、毒入りのお菓子が送られました。さらにお金を渡さないとそれらをばら撒くなどと脅迫も・・。

そのために、各メーカーはお店からお菓子を撤退させ、身代金としてのお金を用意しました。しかし、何度かキツネ目の男が目撃された以外に犯人は受け渡しの場所には現れませんでした。

そして、ついに2000年、グリコ・森永事件は時効を迎えました。

警察庁広域重要指定114号事件。犯人が「かい人21面相」と名乗ったことから、かい人21面相事件などとも呼ぶ。2000年(平成12年)2月13日に愛知青酸入り菓子ばら撒き事件の殺人未遂罪が時効を迎え、全ての事件の公訴時効が成立し、警察庁広域重要指定事件では初の未解決事件となった。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B3... |

グリコ・森永事件の始まりはグリコから

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件の始まりはグリコからですが、グリコ・森中事件は一つの事件ではありません。いくつかの事件が絡み合って、グリコ・森永事件といいます。

このグリコ・森永事件は、かい人21面相が数々の脅迫文をメディアに流すという今までにない大々的な手口を重ねていたため、劇場型犯罪という新しい言葉を生み出しました。

昭和の犯罪史上でも、有数の大きな未解決事件と言えるでしょう。まずは、グリコ・森永事件の始まりを見ていきましょう。

標的にされた江崎グリコ

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件の最初に標的とされたのは、江崎グリコでした。始まりは、何と社長の誘拐事件です。昭和59年3月18日、江崎グリコ社長江崎勝久さん(当時42歳)は自宅の風呂場で、何者かに誘拐されました。兵庫県西宮市の閑静な住宅地で起こった、予期もせぬ大事件でした。

やがて、江崎グリコ本社に指定場所に来るようにという電話があり、差出人不明の脅迫状も届きました。「人質はあづかった。現金10億円と金100gをよおいしろ・・。

脅迫文の最後は「とりひきはいっさいしない いうことだけきけ」とありました。この現金10億円、金100gは当時とすれば、かなりの要求ですし、社長の誘拐ということで、世間は大騒ぎ。この時は分かりませんでしたが、この犯行文はかい人21面相によるものでした。

脅迫文との矛盾

因みに誘拐当時、社長の家族は犯人と接していました。その際に妻がお金を渡すと言ったのですが、それに犯人は応じませんでした。なのに、後の脅迫で犯人はお金を求めます。一体、いるのだかいらないのだかわかりません。

後にこの脅迫状はかい人21面相からだったと言われています。電話の主はわかりませんが、かい人21面相の仲間だったことに間違いありません。

会社側は要求に応じてお金と金を用意しましたが、犯人が取り立てることはありませんでした。社長は事件3日後の3月21日後に自力で脱出し、保護されました

塩酸入り目薬まで・・・

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件では社長の誘拐以外にも江崎グリコは、「かい人21面相」に振り回されることになります。1984年4月、江崎宅に差出人不明の脅迫状が届きます。この脅迫状には塩酸入りの目薬の容器が同封されていました。

グリコ・森永事件の犯人の要求は指定場所へ現金6000万円を持ってくるようにとのことでしたが、けっきょくその場所に犯人は現れませんでした。やがて、マスコミにも江崎社長を差出人にした脅迫状が届き、世間を騒がせました。

突然の「江崎グリコゆるしたる」宣言

グリコ・森永事件ではグリコやマスコミに先ほど書いたものと同様の脅迫状が送られ、これ以降犯人は「かい人21面相」を名乗るようになりました。

この事件の最中の1984年4月、大阪府大阪市西淀川区の江崎グリコ本社で放火が発生しました。犯人は見つかりませんでしたが、帽子を被った不審な男が目撃されています。

結局、身代金はとられず、やがて「江崎グリコゆるしたる」というかい人21面相の江崎グリコへの脅迫収束宣言でこのグリコ・森永事件は終わったかのようでした。この脅迫収支宣言で、かい人21面相はヨーロッパに行くと書いています。

かい人21面相の犯行と思われる一連の事件

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
江崎グリコの社長誘拐事件の他にも、かい人21面相やキツネ目の男の犯行と思われる一連の事件があります。以下に、ざっと並べてみました。
  • 兵庫青酸菓子ばら撒き事件
  • 寝屋川アベック襲撃事件
  • 丸大食品脅迫事件
  • 森永製菓脅迫事件
  • 二府二県青酸入り菓子ばら撒き事件
  • ハウス食品脅迫事件
  • 不二家脅迫事件
  • 駿河屋脅迫事件
こういった事件の一部を、ざっくりと見てみましょう。

寝屋川アベック襲撃事件

寝屋川アベック襲撃事件は、先ほどのグリコの事件とも関連がありますので、じっくりと触れてみましょう。この事件は、デート中のカップルが3人組のかい人21面相の犯人グループに、襲われた事件です。

男性の方は犯人に強要され、グリコの身代金指定の場所まで、車を運転しました。そのために警察に犯人と誤解されたのですが、すぐに間違いがわかり釈放。

女性は別の車に乗せられた後、しばらくしてから降ろされました。その際、犯人からタクシー代として2000円を渡されたとのことです。

キツネ目の男が現れた丸大食品脅迫事件

1984年6月22日、「グリコと同じ目にあいたくなかったら、5千万円用意しろ」という脅迫状が丸大食品に届きました。

そして、1984年6月28日、犯人と思われる人物から再び話がありました。それは、女性の声による録音で指定場所に来るようにという指示でした。

キツネ目の男は、要求された現金受け渡し現場に現れました。これが、警察がキツネ目の男を目撃した最初の瞬間と思われます。目撃したのは丸大食品社員になりすました刑事でした。指定された国鉄電車(現在はJR)内でのことです。

その時、彼の目に入ったのが指定された白旗ではなく、「キツネ目の男」でした。

しかし、電車を降りるとkのキツネ目の男は雑踏に紛れて姿を消してしまいました。グリコ・森永事件ではここから、警察とキツネ目の男のいたちごっこが始まります。

やがて、警察は昭和60年に「キツネ目の男」の似顔絵を公開しました。

森永脅迫事件

グリコ・森永事件にある企業名なので、森永の事件も重要です。こちらも、詳しく触れてみましょう。

この事件は1984年9月12日朝、大阪府大阪市の森永製菓関西販売本部に、かい人21面相からの脅迫状が届きました。それは「グリコと同じめにあいたくなければ、1億円出せ」「要求に応じなければ、製品に青酸ソーダを入れて 店頭に置く」というものでした。

その脅迫状には恐ろしいことに、青酸カリ入りのお菓子が同封されていました。そして、かい人21面相率いる犯人グループが、グリコから6億円を受け取ったという内容も書かれていました。しかし、その真相は明らかになっていません。

やがて、関西支社に子供の声で、現金の受渡し場所を指定した録音の電話がありました。しかし、その場所に行くと現金を置くように指示されたのみで、ここでもグリコ同様犯人がその現金を受け取ることはありませんでした。

大阪NHKに届いた不審な物

大阪のNHK放送局にも、不審な物が届きました。それは青酸カリの錠剤で、宛先は「刑死ちょう そうむ部きかく課長」です。なんという悪質ないたずら。

新聞各社には挑戦状があり、この青酸ソーダで何人殺せるかというクイズが出されました。「賞品」は青酸カリ入りの森永製品。何というブラックユーモアでしょうか。

このように、グリコ・森永事件の主犯格かい人21面相やその部下と思われるキツネ目の男は、ありとあらゆるところに手をまわしています。

森永はお菓子を減産、CM中止

森永が、グリコ・森永事件でとった対応は、お菓子の減産やCM中止でした。お菓子の減産は各スーパーでお菓子が撤去されたため、CM中止は経費削減や犯人を刺激しないためでしょう。

このグリコ・森永事件が動いたのは1984年10月7日から10月13日にかけてでした。大阪府、兵庫県、京都府、愛知県にあるスーパーから、明らかに不審とみられる森永のお菓子が見つかりました。

何と、「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」というメッセージが貼られた森永のお菓子が、13個見つかりました。そのお菓子の中に青酸ソーダが入っていましたので、間違って口にしたら恐ろしいことになっていたでしょう。

百貨店にも脅迫状が届き、「わしらに さからいおったから 森永つぶしたる」とまで書かれていました。

ハウス食品脅迫事件

1984年のことです。

ハウス食品工業(現在のハウス食品)総務部長宅に、現金1億円を要求する脅迫状が届きました。受け渡し場所は京都のレストラン。別の脅迫状には青酸ソーダ入りのハウスシチューもいっしょに送られてきました。

現金1億円を用意し、受け渡し場所には警察官が向かいました。そこに現れたのはキツネ目の男でした。丸大事件で容疑者とされたキツネ目の男と同一人物です。

しかし、ここで滋賀県警が起こしてしまったのが、大きな失態でした。何と、あと一歩というところに追い詰めながらも、キツネ目の男を取り逃がしまいました。この失態のために3人が辞職。後に書きますが、本部長の自殺につながったと思われます。

不二家脅迫事件

1984年の12月、不二家の労務部長宅に脅迫状が届きました。脅迫状にはテープと青酸ソーダが同封されていたのですから、恐ろしいことです。

この後、大阪梅田の百貨店屋上から2000万円ばらまくこと、池袋のビル屋上から2000万円ばらまくことをかい人21面相は不二家に要求。しかし、不二家は従いませんでした。

同じく12月に「かい人21面相」と「玉三郎」名乗る二人からアマチュア無線に連絡がありました。「不二家はやっぱり金払わんちゅうとんのけ」「不二家あきらめたほうがええわなこりゃ」というもの。玉三郎とは、キツネ目の男とは別の犯人グループの一員でしょうか?

なお事件発生直前の12月4日にアマチュア無線の7MHz帯オフバンド(指定範囲外の周波数)にて「21面相、こちら玉三郎」「クスリは用意できたか」「ひと、ふた、ひと、ろく(12月16日と推定される)、航空券が往復確実に取れてR6(アマチュア無線での沖縄郵政管理事務所(現:沖縄総合通信事務所)の地域番号と推定される)へ行く場合は日帰りで必ずアシがつかないように戻ってくるように」「不二家はやっぱり金払わんちゅうとんのけ」「不二家あきらめたほうがええわなこりゃ」などいう「21面相」と「玉三郎」を名乗る2人の通信が北海道岩内郡のアマチュア無線家によって偶然にも傍受録音されていた(北海道テープ)。捜査本部は犯人グループの可能性が高いと判断して、捜査が行われ[14]、一部はマスコミ向けに公開された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B3... |

グリコ・森永事件の犯人像

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
ここで、グリコ・森永事件において犯人像を検証してみましょう。色々と犯人説はありますので、皆さまもよくお考え下さい。

まずはかい人21面相、キツネ目の男について、詳しく解説します。

キツネ目の男以外にも、かい人21面相の元で動く犯人はいるはずです。犯人像も諸説あります。その中からあり得ると思える説をピックアップしてみました。

かい人20面相はどんな人?

かい人21面相はグリコ・森永事件の主犯格と見られています。この事件の発端になった昭和59年3月の江崎グリコ社長誘拐事件から、翌昭和60年8月の「犯行終結宣言」まで「かい人21面相」を名乗ってグリコ、森永を始めとする大手菓子メーカーを脅し続けました。

当時はパソコンが普及していませんでしたから、犯行声明文は和文タイプライター、パンライターで打っていました。これの免許習得はかなり難しかったと言われます。

かい人21面相を名乗る人物は、そういったパンライターを打つ資格もあったようなので、相当高い技術を持っている人物と推測できます。

かい人21面相は単独犯ではない

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
かい人21面相は単独犯ではありません。

グリコ・森永事件でかい人21面相と書かれた脅迫状を見ると、「わしら」という言葉がひっきりなしに出てきます。このことからも、グリコ・森永事件の犯人は一人ではないことがわかります。

ある時は子供の声、ある時は女性の声で、身代金の指定場所の指示があったこともあります。何より、グリコ社長誘拐時に運転席には別の男がいて犯人は三人組だったという社長による証言もありました。

血縁者や元警官、裏組織の関係者が共犯ではないかと言う説があります。そして、全共闘世代で、文章を書くのが得意なかい人21面相を名乗るリーダー格の男がいたのではないかと。しかし、いまだに詳細はわかりません。

娘と孫の存在

グリコ・森永事件の一連の事件の一つ森永脅迫事件で、電話録音の子供の声がありました。また、キツネ目の男の存在が明らかになった丸大食品事件でも、電話録音の女の声が。その二つの声を専門家が分析したところ、30代の女、10代の子供と言う結果が出ました。

この声の女はかい人21面相の娘、声の子供は娘の子、つまりかい人21面相の孫ではないかという説もあります。ということは家族ぐるみの犯行?も考えられるのではないでしょうか。

何度も目撃された「キツネ目の男」

グリコ・森永事件の中の丸大食品脅迫事件から登場するキツネ目の男は最重要人物と言っても過言ではありません。

このキツネ目の男は明らかにグリコ・森永事件の鍵を握っています。しかし、うまく警察の目をすり抜けてしまうのがすごいところです。

もしも、この男がつかまっていたら、または自首していたら、グリコ・森永事件が解決していたのでしょうか。

キツネ目の男フィーバー!?

グリコ・森永事件の中の丸大脅迫事件で初登場以来、キツネ目の男は度々事件現場に現れました。こういった数々の現場で何人もの警察官などの目撃証言がありますので、似顔絵も正確に描かれています。

特徴はキツネのような目でした。そのことから、何処からともなく「キツネ目の男」と言われるようになりました。

この似顔絵は日本中、あちらこちらで貼られました。それだけ血眼になって、警察は犯人一味の一人であるグリコ・森永事件の容疑者である「キツネ目の男」を捜しました。これには、日本中で話題沸騰。大人の間はもちろん、子供たちの間でも「キツネ目の男」は注目の的でした。

新聞はもちろん、テレビのワイドショーでも話題になりましたよ。


元グリコ関係者説

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件の発端がグリコ社長の誘拐事件だったことから出た説です。

自宅で入浴中に誘拐、しかも次女が一緒だったのに、子供ではなく大人を誘拐というのも不思議なところです。ただの身代金目的の誘拐であれば、子供を誘拐した方がやりやすいでしょうし、身代金も要求しやすいはず。

それをあえて、成人男性である社長を誘拐というところが謎です。かなりの怨恨があり、社長のことを良く知っている元グリコ関係者ではないかと言う説が出るのも、うなずけます。

「グリコだけ、過激だと思いませんか?誘拐、アベック襲撃など、武装した人間が出てくるのはグリコのときだけです。それに、塩酸や放火など、強烈な怒りが表れていますよね。長年、グリコに恨みを抱いていた者の犯行なんじゃないでしょうか」

出典: http://news.livedoor.com/article/detail/10429100/ |

余りにもグリコ内部に精通している

かい人21面相やキツネ目の男がいる犯人グループは、グリコ内部や江崎家に関して、知りすぎるぐらいに知っています。

社長の長女の名前、世間には知られていないグリコ関係の会社名、運転手の名前まで知っています。かなり親しい関係者でしょうか。それとも、入念に下調べをしたということか・・。

その他にも、水防倉庫に監禁時の社長に江崎グリコ青年学校の制服を着せていたことも不思議です。この学校は戦前から戦中にかけて存在した学校。また、グリコが10億円の大金を用意できる懐具合を知っていたことなど、数えたらキリがないくらいでしょう。

当時は今のようにインターネットも発達していませんでしたから、こうした個人情報が出回ることはありませんでした。そう考えますと、かい人21面相やキツネ目の男は、グリコ関係者だったということも考えられることでしょう。

かい人21面相とキツネ目の男が北朝鮮工作員?

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件には、北朝鮮が関わっていたのではないかという説もあります。キツネ目の男も北朝鮮の関係者ではないかと言われました。どういうことでしょうか?

北朝鮮の非合法活動の黒幕的存在の兵庫県の貿易会社社長が、事件に関係あるという説があります。その理由は53年テープに録音された初老の男性の声に、社長の声が似ている事です。また、社長の周辺で、キツネ目の男が何度か目撃されたと言う情報もありました。

ということは、かい人21面相やキツネ目の男は、北朝鮮の工作員ということです。

しかし、この説は推測にすぎません。北朝鮮の金鉱山への開発投資の失敗が、背景にあるとも言われています。金策に走る北朝鮮工作員のグループの犯行ではないかということでしょう。

53年テープとは

グリコ・森永事件の6年前の1978年(昭和53年)8月17日のことです。グリコの会社に、お金を要求するテープが、グリコ常務に送られました。

ふしぎですが、それはグリコ・森永事件の6年前です。そのテープの内容は情報提供でした。部落解放同盟幹部を名乗る初老の男性の声で、グリコに対して3億円を要求する計画を立てている過激派の学生がいると言う情報が漏らされました。

もしも、要求に応じなければ、社長の誘拐、放火、青酸カリ入りのお菓子をばら撒くと言っているとテープに吹き込んでありました。まさに実際のグリコ・森永事件を臭わせる様なことばかり。

この犯行を食い止める事は無理だが、要求額を1億7500万円に減額できると、その声の主は言っていました。そして、そのためには指定の新聞に広告を出すようにという指示もありましたが、グリコはそれに応じませんでした。

「残念ながら、このテープの送り主や、事件との関連を示す証拠は何も出てきませんでしたが、関連性はあると思います。これらを見る限り、この事件は長い間、入念に計画されていたものである可能性は非常に高いでしょう」

このテープの存在からわかることは、長い時間をかけて緻密に練られた計画というだけではない。

「テープの声の主は、事件を企てているのは自分ではないと言ってますよね。まあ、真偽のほどは確かめられませんが、自分たちの組織に、グリコを狙っている別のグループがあると言っているようにも取れる」

つまり、犯行は単独ではなくグループによるもので、その背後に巨大なネットワークが存在している可能性があると言うのだ。

出典: http://news.livedoor.com/article/detail/10429100/ |

滋賀県警本部長の自殺からグリコ・森永事件の終焉

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件の終焉になったきっかけは1985年8月7日のこと・・。

ハウス食品事件での焼身自殺

ハウス食品事件で、不審車両を取り逃がした滋賀県警本部長が焼身自殺をしました。自身の退職の日の本部長公舎の庭での余りに衝撃的な事で、遺書はありませんでした。

推測できる自殺の理由は、次の項でご紹介します。

自殺の理由はハウス事件?

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
滋賀県警本部長の自殺の原因は何でしょうか。定かではないのですが、ハウス食品事件でキツネ目の男を取り逃がした事ではないかと言われています。この失敗で、警察は世間やマスコミから責められました。

そういった声に、抗議するための覚悟の自殺だったのでしょうか。悲しいことに、真相は明らかになっていません。

余りに痛ましい自殺

当時はまだ、武士の切腹のように責任を取っての死を考える人がいました。本部長はノンキャリアからの叩き上げで苦労してきた人物で、かい人21面相も彼に一目置いていたよう。なのに、自殺とは余りに痛ましい・・。

何とか、自殺を食い止める手立てはなかったのかと思われますが、この自殺で事件は幕引きになりました。かい人21面相にも、思うことがあったのでしょうか。

あっけないかい人21面相の終焉宣言

これだけ世間を騒がせ、後に劇場型犯罪とまでいわれた一連のグリコ・森永事件の終焉は余りにもあっけないものでした。

かい人21面相からの挑戦状で「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」という内容が届きました。本部長の自殺から5日目のことです。「たたきあげの山もと男らしうに死によった」ともありました。供養の言葉でしょうか。

グリコ・森永事件でこれが新聞各社とマスコミ4社に届いた最後の挑戦状で、終結宣言。この挑戦状を最後にかい人21面相からの挑戦状はなくなり、キツネ目の男も現れなくなりました。

グリコ・森永事件の余波

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
グリコ・森永事件は、周囲に大きな影響を与えています。その例をご紹介しましょう。

まずは、模倣犯に脅されたロッテについて、次にキツネ目の男ではないかと言われたM氏、そしてかい人21面相をいまだに追いかけている加藤氏についてです。さらに、この事件のために作られた法律もご紹介します。

平成生まれでこのグリコ・森永事件を知らないという人も、こういった事件の影響についてはメディアで、聞いたり見たりしたことがあるのではないでしょうか。

かい人21面相の模倣犯に脅されたロッテ

一連のかい人21面相によるグリコ・森永事件の模倣犯に脅され、他の企業とは異なる対応を取ったのはロッテです。その興味深い対応をご紹介します。

かい人21面相の事件終結宣言から1ヶ月後に届いたのが、「22号」を名乗る脅迫状でした。「ニコチン入り製品をばらまかれたくなかったら、3000万円支払え」というもの。ロッテは他の企業のように、警察との取引をせずに犯人との裏取引に応じました。

指定口座に言われた金額を振り込みましたが、再度脅迫状が届きました。今度は5000万円を要求。さすがにロッテ側も今度は警察に届け、犯人が逮捕されました。かい人21面相によるグリコ・森永事件を真似た別人による犯行で、犯人は東京のうなぎ輸入商でした。

このようなところに、事件の影響がでてきました。ロッテはお客様を守りたかったと言います。そんな企業姿勢に付け込んだ悪質な犯行ですね。

キツネ目の男ではないかと言われたM氏

キツネ目の男は、かい人21面相が率いる犯人集団の一人ではないかと言われています。警察関係者に目撃されていますし、似顔絵も出回っていましたので当時は有名でした。もしも、現在でしたらスマホで写真を撮ってSNSで出回っているかも。

そのキツネ目の男に似ていると言われているM氏は評論家、小説家である宮崎学氏。これはまったくの濡れ衣で、今では友人のジャーナリスト大谷昭宏氏は冗談めかして「今でも疑っている。」とか「死ぬ前に本当のことを教えてくれ。」と言っています。

なぜ、宮崎氏が疑われたのでしょうか。まずは、キツネ目の男に顔立ちが似ている事が挙げられます。しかし、日本人の男性でキツネ目の男に似ている人はたくさんいるはず。その他にも理由はありました。

M氏が疑われた理由

宮崎氏が疑われた理由は先ほど書きましたように、キツネ目の男に顔が似ている事だけではありません.確かに、当時の写真を見ますとキツネ目の男に似ていますが。

マスメディアの関係で警察と対立したことが過去にあった、会社の倒産のために借金があった事が主な理由です。その他に、犯行現場が関西であることや人間関係から推測したということもありました。

けれども、アリバイが立証されていますし、何よりも丸大食品事件とハウス食品事件でキツネ目の男を2回目撃したという捜査員は、手記で宮崎氏がキツネ目の男であるということを大きく否定しています。

宮崎氏の逆襲

宮崎氏は疑われたことをかなり気にしています。1985年10月号「噂の真相」で触れたり、1996年(平成8年)の自伝「突破者 戦後史の陰を駆け抜けた五十年」でも触れていました。その他に「グリコ・森永事件最重要参考人M」も書いています。

このように、宮崎氏は事件によって人生を振り回されてしまいました。でも、それを逆手にとって作品にしたのですから、素晴らしいことではないでしょうか。

下のように、今でもキツネ目の男はメディアで話題になっています。

かい人21面相を追い続ける加藤氏

かい人21面相を追い続ける加藤氏について触れてみましょう。加藤氏とは、どんな人物でしょうか。

加藤氏は小説「罪の声」の主人公阿久津のモデルです。この小説は、塩田武士氏が実際のグリコ・森永事件を題材に書いた作品で、ここに出てくる事件の取材に執念を燃やす新聞記者である阿久津こそ、実際の元読売新聞の記者の加藤譲氏。

ミスターグリ・モリ

加藤氏はミスターグリ・モリと言われるほどに熱心に、グリコ・森永事件のかい人21面相を追い続けました。関西弁の挑戦状を、新聞社に送りつけるという劇場型犯罪。これを成し遂げたかい人21面相、キツネ目の男は、警察のみではなく、新聞記者も翻弄させたと言って良いでしょう。

「デスクになっても週に何度かは夜討ちに出掛け、電話でも取材した。これは読売の方針でなく、自分の判断。抜かれたら社を去るという緊張感がずっとあった」と加藤氏は言います。加藤氏には、強い決意がありました。

結局、かい人21面相もキツネ目の男もつかまらずに、事件は謎に包まれて時効を迎えてしまいました。この時加藤氏は、どんなにがっかりしたことでしょうか。

1994年の賭け

そんなミスターグリ・モリは、1994年に大きな賭けに出ました。

有力な犯人候補とされた男が聴取されることがわかり、記事にしようと計画。この男が、かい人21面相やキツネ目の男のいるグリコ・森永事件の犯行グループの一員である確証をつかみました。手ごたえを感じた加藤氏は、早速「聴取」の記事を作成。

しかし、残念なことにその男の聴取はなく翌日、加藤氏はお詫びの記事を書くことになりました。辞表を持っての大勝負でしたが、加藤氏は後悔していないと言います。

現在、引退した加藤氏ですが、いまだにかい人21面相、キツネ目の男といったグリコ・森永事件の犯人グループを追っているそうです。加藤氏はこの事件で記者人生を大きく駆け抜けたと言っても良いでしょう。

新しい法律が作られた

グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」は誰?|かい人21面相/ロッテ
「流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法」という法律が作られました。簡単に言いますと、売り物に毒を入れてはいけないということです。

こちらは、この事件前にはなかった法律です。以下に詳細を示しますので、参考になさってください。

グリコ・森永事件では、警察は殺人未遂事件として捜査した。しかし、シアン化ナトリウム入りの食品には全て「どくいり きけん たべたら しぬで」の紙が貼られていた。そこで、殺人未遂罪に当たらず、偽計業務妨害罪に留まるのではないかとの指摘があった。

本法は、上記の不備を補うために制定された。流通食品に毒物を混入したり毒物飲食物を流通食品に混入した者は、10年以下の懲役又は30万円以下の罰金とする。また、死傷させた場合は、無期又は1年以上の懲役とする。ただし憲法39条の遡及処罰禁止により、この法律はグリコ・森永事件の犯人には適用されない。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E9%80%9A%E9%A3%9F... |

グリコ・森永事件はまだ終わっていない

いかがでしたか。

平成生まれの人は、グリコ・森永事件というと過去の事件と思われるでしょう。しかし、実際にこの時代に生きて、目のあたりにしてきた者にとってはこの上なく大きな事件です。先ほど書きましたミスターグリ・モリと言われた加藤氏のような新聞記者も多くいました。

確かに時効を迎えた事件ですが、関係者の中にはまだ終わっていない事件です。犯人は毒入りのお菓子をばらまきましたが、その犠牲者がいないのは幸いなことでしょう。

それでも残念なことに、自殺してしまった警察幹部もいました。濡れ衣でキツネ目の男ではないかと犯人扱いされた宮崎氏など、体ではなく心を傷つけられた人も少なくないはず・・。そんな人たちの間でも、事件は終わっていません。

そして、その時代を生きた者たちにとっては、この事件は余りに衝撃的でした。いつか解明する日が来るでしょうか。

Related